国立極地研究所の1年に1度の公開イベントに行ってきました。
来年も絶対行きたい!と思うほど盛りだくさんの内容だったのでレポートします。
国立極地研究所 基本情報
「日本の極地科学研究と極地観測の中核拠点」
「南極地域観測の中核機関」
「北極観測の実施の中核機関」
「研究者の育成機関」
国立極地研究所はの日本の極地研究の中核として活動している施設です。
アクセス
普段歩き慣れている方は立川駅北口から徒歩約25分なので歩けます。
◎立川バスご利用の方
立川駅北口2番乗り場より下記のバスに乗車→立川学術プラザ下車 徒歩1分
・立16-2 東中神駅北口(市役所経由)
・立16-3 大山団地折返場(市役所経由)
・立19-2 もくせいの杜循環(市役所・大山団地経由)
・立19-4 もくせいの杜循環(市役所・大山団地経由)
※立川駅北口1番乗り場も利用可能→立川市役所下車 徒歩5分
◎多摩モノレールご利用の方
立川北駅→高松駅下車 徒歩10分
多摩モノレール高松駅から国立極地研究所までの景色
我が家は多摩モノレール 高松駅から向かいました。
びっくりするくらい混んでいて、朝の満員電車くらいぎゅうぎゅうでした。
来年は立川駅から徒歩で行こうと思います。
開場前でも歩道は人でいっぱいです。
道案内が適宜あるので案内に沿って歩きます。
研究所の周りにあるモニュメント
研究所南口玄関前にはモニュメントがあります。
研究棟に入る前から興味深いものがたくさんあるので、なかなか中に入れません。
『極地研探検 2024』国立極地研究所 一般公開とは
普段は見ることのできない施設や展示、南極 昭和基地とのライブ中継や様々な体験ができるイベントです。
イベントスタッフは研究所の方なので、実際に昭和基地にいた方がたくさんいます。
極地での話を生で聞くことができる貴重な機会です。
年に1度の公開なので是非 来年遊びに行ってみてください。
入り口にはフォトスポットがあり子供たちに人気です。
探検ツアー(事前予約 抽選制)
今年の探検ツアーは4種類ありました。
【この石、何歳?】
65次観測隊の地質調査で採取された石の年代を最先端の分析装置で測るツアー。
【生物標本本室バックヤードツアー】
極地の生物研究者によってお宝の秘蔵標本を見ることができるツアー。
【いくぞ!低音室2024】
マイナス30℃の世界を体験できるツアー。
【すぐに役立つロープワークとロープ登り体験】
南極地域観測隊が使う基本的なロープワークを伝授してもらえるツアー。
探検ツアーにより年齢や身長制限があるので確認が必要です。
今年は8/9予約開始でした。
9/17申し込み締め切りと申し込み期間が長いので忘れないよう注意が必要です。
\#極地研探検2024 追加情報/
— 国立極地研究所/NIPR (@kyokuchiken) August 9, 2024
一般公開のプログラムを大公開!また本日より予約制探検ツアーの申込受付を開始します。詳細は特設サイトをご確認ください。
立川で南極・北極とつながろう。
皆様のご来場お待ちしています🐧🐻❄️
▼特設サイトhttps://t.co/6wZr4Mh2P4 pic.twitter.com/9YAT95y9Y1
抽選制でものすごい倍率なので、当たったらラッキーくらいの気持ちで結果を待ちます。
我が家は惨敗でした。
来年リベンジです。
スタンプラリーがものすごい人気
スタンプラリーは総合研究棟・極地観測棟とイベントを網羅する形で設置されています。
スタンプラリーでここまで人気なものを見たことがないというくらい並びます。
どこかのテーマパーク並みです。
人気の理由はスタンプラリーを完成すると貰える記念品です。
年に1度のイベントでしか貰えないとなると納得です。
なくなり次第終了なので午前中はほぼスタンプラリー?という感覚でした。
ステッカーは角度によってキラキラしてかわいいです。
スマホケースの中に入れるのに最適なサイズ感でした。
総合研究棟 「見る・触る・体験する」プログラム
とにかく盛りだくさんのイベントで全ては見切れません。
スケジュールを立てていても並んでいたりとスムーズには進めません。
これだけは絶対外せない!というプログラムの前後は少しゆとりがあると良いと思います。
「見る」
クイズ形式など子供でも親しみやすい展示もあります。
展示はみどころが多く、展示の数もものすごく多いです。
各所になかなか手に入らないような専門的なパンフレットが置いてあるので、手に取って見てください。
子供にもわかりやすいパンフレットもありました。
「触る」
イベントではたくさんのものに触ることができます。
南極の氷に触れる貴重な体験ができました。
博物館などでは剥製に触ることはできないので感動します。
とてもなめらかな毛並みでした。
大きかったので大人だと思っていたら子供で驚きました。
こんなに本物の毛皮を触れる機会はここでしかないかもしれません。
南極に住む動物の種類の多さにも驚きました。
とても立派なオオカミです。
耳の毛が一番柔らかく細かい毛でした。
いろんな種類の石も触れます。
「つるつる」「ざらざら」「でこぼこ」。
こうして並んでいると石もとても興味深いです。
「体験する」
実際の大きさ・重さが再現されています。
抱っこしてみて何キロあるのか考えてみます。
私も我が子の赤ちゃんの頃と比べて、、、ピッタリ当てることができました。
南極の化石を観察できました。
観察のポイントも教えてくれます。
実際に化石を見て考え、大陸が移動していたことがわかると感動します。
大人気コーナーでした。
大人も子供も夢中です。
しっかり考えて探して組み合わせないと繋がらない仕組みになっています。
コツを掴むとどんどん繋いでいけます。
氷の結晶模型の完成です。
ずっとやっていられるくらい楽しいコーナーでした。
子供たちは自分で立体の地球を作れるコーナーです。
地球を作りながら地球の変化を学ぶことができます。
なくなり次第終了になり、お昼すぎには終了していました。
自分だけのオーロラを描く塗り絵コーナー。
子供たちが思い思いの色を塗っていきます。
「実演」
スタッフの方が実演してくれるコーナーも人気でした。
道具を揃えれば家でも作れます。
スタッフの方が見えるところを教えてくれます。
とてもきれいな雪の結晶をみることができました。
水はゆっくり冷やすと−10℃でも凍らず液体のままででいる「過冷却」という状態になります。
過冷却状態の水に衝撃を与えると一瞬で凍ります。
一瞬で凍る姿に感性が湧きました。
総合観測棟 「聴く」プログラム
聴くプログラムはしっかり時間管理をしていないと展示や体験が充実しているため、あっという間に時間が過ぎてしまいます。
どのプログラムも他では聴くことのできない貴重なお話です。
クイズ大会は子供の参加も多く、記念品をもらっていました。
極地観測棟 「見る・触る・体験する」プログラム
総合研究棟から少し歩くと極地観測棟があります。
ここでは南極観測隊気分を味わえます。
「見る」
まず見えてくるのが南極観測隊専用の青いコンテナです。
南極地域専用コンテナに大人たちのテンションが上がります。
ここにもスタッフの方がおり、素朴な疑問にも丁寧に答えてくれます。
コンテナの中にも入ることができました。
ふつうのコンテナに入ることもなかなかないですが、南極地域専用コンテナに入るという貴重な体験ができました。
「触る」 南極の氷を持って記念撮影
約1〜2万年前の氷の中から当時の空気がプチプチとはじけてできくる音です。
想像以上にしっかりした音でした。
とても冷たいのでずっと持っていられません。
数人で撮影する際は息を一つに合わせて撮影しましょう。
「体験する」 スノーモービルに乗って記念撮影
スノーモービルを「スノモ」と略すことを初めてしりました。
混み合うことなく並んでいる人もいなかったのでゆっくり撮影ができました。
南極・北極科学館
総合研究所の前に「南極・北極科学館」があります。
こちらは1日限りではなく開館している科学館です。
こちらも見所満載の科学館なので是非行ってみてください。
おすすめの本・DVD
『極地研探検 2024』の様子を見て南極や北極に興味が湧いた方、来年の『極地研探検2025』に向けて気持ちを高めたい方におすすめの本・DVDです。
『南極・北極のひみつ』は写真や絵が多く、子供にもわかりやすく書かれています。
南極・北極についてしっかりポイントが抑えられているので調べ学習にもおすすめです。
『映画 ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』は小さな子でも親しみやすく、南極という寒い地域があることがわかる映画です。
映画の中ではドラえもんたちが音楽に合わせて踊るシーンがあるので楽しめます。
『北極と南極ー生まれたての地球に息づく生命たち』は動物好きにおすすめです。
写真が豊富で極地の自然の厳しさとその中を生き抜く動物たちの力強さを感じることができます。
映画『南極料理人』を観て料理人になりたいと思った人も多いのではないでしょうか。
堺雅人さん主演で南極の気候や生活も垣間見ることができるやさしい映画です。
『南極の食卓』はスラスラ読めるだけではなく、写真やイラストも多くとても情報量が多いです。
なにより1年以上生活する食材の調達やゴミの管理に驚きの連続です。
是非、お家でも南極や北極を楽しんでみてください。
食事・休憩所
研究所施設内にレストランはありません。
自動販売機の飲み物と軽食はありますが、イベントに参加される人数が多いので時間帯によっては売り切れています。
近隣に飲食店・コンビニはなく少し歩いたところにあります。
総合研究棟内の休憩所かサザンクロスで持参したものを食べることができます。
お昼をまたいで参加される方はお昼ごはんを持参しましょう。
まとめ
『極地研探検2024』は例年を上回る来場者だったそうです。
一度来た方はまた来年も行きたい!と思う方が多いと思います。
今年は探検ツアーの抽選に落ちてしまいましたがとても楽しめました。
来年は抽選に通って参加しレポートできたらと思います。
是非来年、『極地研探検2025』へ遊びに行ってみてください。
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