子供と日本未来科学館に開館から閉館まで滞在し楽しんできました。
日本科学未来館はとても広く1日では回り切れません。
そんな日本科学未来館の常設展(5階)「世界をさぐる」をレポートします。
日本科学未来館とは
日本科学未来館は科学技術の理解を深める拠点として開館した国立科学館です。
開館時間・入館料
屋外チケットブースにて当日入館チケットを購入できます。
事前にチケットを準備したい方は公式ホームページか楽天トラベル、JTBのサイトでも購入することができます。
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アクセス
ゆりかもめ「東京国際クルーズターミナル駅」、「テレコムセンター駅」から徒歩5〜6分と同じくらいの距離です。
日本科学未来館についてはこちらの記事もご参照ください。
5Fの常設展は「世界をさぐる」がテーマ
5階の常設展は13ゾーンあります。
1、ジオ・プリズム
2、こちら、国際宇宙ステーション
3、ぼくとみんなとそしてきみ
4、細胞たち研究開発中
5、地球環境とわたし
6、100億人でサバイバル
7、ニュートリノから探る宇宙
8、加速器で探る素粒子と宇宙
9、“ちり”も積もれば世界をかえる
10、LE-7Aロケットエンジン
11、プラネタリークライシス
12、ジオスコープ
13、挑戦者たち
ジオ・プリズム
ジオ・コスモスの映像に地球のデータやシミュレーションを重ね合わせることで、自分と地球との繋がりを体感できる展示です。
ジオ・プリズムの「海洋大循環シミュレーション」では地球上の波の動き、「Global Tweet Timeline」では世界中で「X(旧Twitter)」に投稿された言葉を地球上の位置や時間の変化とともにみることができます。
「ジオ・プリズム」はジオ・コスモスを眺めていると通り過ぎてしまうので注意して下さい。
赤丸が「ジオ・プリズム」でオーバルブリッジの途中にあります。
青丸は「ジオ・コックピット」でジオ・ツールのデータを管理するコントロールルームになっています。
こちら、国際宇宙ステーション
宇宙好きにはたまらないエリアです。
地上から高度400kmに建設された国際宇宙ステーション(ISS)の「宇宙居住棟」を再現した展示です。
固定された寝袋やテーブルや椅子、トイレ、宇宙食などをみることができます。
写真や小物などもあり生活しているイメージができました。
外には日本科学未来館に訪れた宇宙飛行士たちのサインがたくさんあります。
憧れの宇宙飛行士さんがいたら是非探してみて下さい。
ぼくとみんなそしてきみ -未来をつくりだすちから-
人間の脳のしくみや社会との関わりを学ぶことができる展示です。
絵本の中に入り込むような仕掛けになっており、子供もすーっと入り込みます。
脳のしくみや機能という言葉で表現すると難しいですが、体験を通して理解していくことができます。
子供も家族と自分、お友達と自分など身近な人との関わりを想像しながら進んでいけました。
大きな絵本の背表紙にはエリアごとのテーマが書かれています。
子供自身が「ぼく・わたし」という自分について考える良いきっかけになります。
5階の常設展テーマである「世界をつくる」。
「世界をつくる人」である自分や周りの人について学ぶことができるゾーンです。
細胞たち研究開発中
細胞という視点から見る自分、いのちとはどういうものなのか考えることができる展示です。
シアターでは「iPS細胞がある未来についてを考える」エピソードが流れています。
最初は受精卵という1つの細胞だった自分が40兆の細胞になるまでどうやって増えていくのか、どうやっていまの自分になったのか学べます。
私たちの体の中にあるのに実際はあまり知らなかった細胞について知ることができました。
地球環境とわたし
地球上の生命活動を支えている「循環」のしくみに着目し、この循環のしくみを未来まで届けるにはどうすればよいのかを考える展示です。
環境に関することなのでニュースや学校などでも取り上げられていて、「なんとなく知ってる」があるゾーンかもしれません。
循環を可視化することで理解が深まります。
子供もずーっと見ていたくなる装置でした。
100億人でサバイバル
災害が起こるしくみや被害を理解し、どう向き合ったらよいか考える展示です。
展示のタイトルのように100億人がサバイバル状態になったらと思うと恐怖しかないです。
自分自身を守るためにはどうしたらよいのか、という展示がパネルと動画でありました。
自身や噴火などの自然災害が起こる仕組みをこの装置で見ることができます。
ニュートリノから探る宇宙
岐阜県・神岡の地下に1000mにある「スーパーカミオカンデ」は、目に見えない素粒子、ニュートリノを観測する装置です。
そのスーパーカミオカンデの10分の1の模型が展示されており、一部は実物大で再現されています。
日本はニュートリノを観測する研究で世界をリードし、ノーベル物理学賞受賞にもつながっています。
加速器で探る素粒子と宇宙
物はなにからできているのか?を粗粒加速器という巨大な実験装置を使って素粒子の研究を紹介している展示です。
スケールの大きな実験をアニメーションや写真、ゲームなどで紹介されています。
“ちり”も積もれば世界をかえる
私たちの好奇心が積み重なっていくと、どのように世界の姿は変わっていくのかを体感できる展示です。
世界最高の掘削能力を持つ地球深部探査機「ちきゅう」、リュウグウの砂を持ち帰った小惑星探査機「はやぶさ2」、微弱な電波から宇宙を解き明かす電波展望鏡「アルマ」が紹介されています。
LE-7Aロケットエンジン
LE-7Aロケットエンジンは5階常設展を入るとまず最初に見えてきます。
ロケットエンジンは地球から宇宙へ飛び立つときに大きな役割を担っていますが、LE_7Aロケットエンジンは「最初の燃料試験に使われた“実物”」です。
小惑星探査機はやぶさ2も、この「LE-2A」エンジンを搭載していました。
360度見ることができるので是非じっくりと見てみて下さい。
プラネタリー・クライシス -これからもこの地球でくらすために-
すでに気候変動の危機にさらされている地域の人々のくらしを体感し、これからこの地球で暮らすためにどうすればよいか考える展示です。
画面に自分のアイディアを書くと目の前の吹き出しに映し出されます。
いろんなアイディアがあり、特に若い子たちが自分のアイディアを書いているのが印象的でした。
自分の書いたアイディアと一緒に撮影している方がたくさんいました。
みんなの想いが未来の地球に届くといいですね。
ジオ・スコープ
「ジオ・スコープ」は科学者たちが集めた地球上のデータに自由にアクセスすることができるタッチパネルです。
「未来予測シミュレーション気温」「森林火災」「世界の地震」「アジサン(渡り鳥)の移動」「東京ヒートアイランド-東京圏内都市の熱環境シミュレーション」などのデータを見ることができます。
挑戦者たち
オーバルブリッジのガラス面には、これまで飛び立った宇宙飛行士の写真が貼られています。
日本科学未来館に訪れた宇宙飛行士のサインも見ることができるので、オーバルブリッジを歩く際は見てみて下さい。
5階常設展示から3階常設展示はオーバルブリッジでの移動がおすすめ
「ジオ・コスモス」はオーバルブリッジでぐるっと周りを一周しながら見ることができます。
オーバルブリッジの途中にも展示があるので、5階から3階への移動はオーバルブリッジがおすすめです。
5階から見る「ジオ・コスモス」もとても美しいです。
まとめ
常設展「世界をつくる」は世界のことだけではなく、自分自身についても考えることの多い展示でした。
1度では理解できないことも、何度か足を運ぶたびに新しい発見があると思います。
是非、日本科学未来館へ足を運んでみて下さい。
我が家も再訪した際はまたレポートします。
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